人生日々すれ違い通信 season2

元バツイチが日々思う事を書いたりハンドメイドしたり買い物で散財したりするよ。

貧困と学ぶことのモヤモヤ日記

三連休に金沢に来ました。移動中にインドのカースト制度に関する本を読んで、日本でも貧困による教育の格差が近年問題視されていますが、みんなが学べる環境があればいいのになぁという愚痴です。

インドのカースト制度における不可触民に関する本を読んだのですが、その中で多くの不可触民の家庭は貧しいので子供全員に学ばせることは難しく、将来稼ぎ頭になってしまうために一人に比重を置いて学ばせるという話がありました。

別の話で、難関国立大学で学んだ女性が専業主婦になったエピソードがインターネットで議論を呼んでいたのを思い出したりしてなかなか考えさせられました。

学ぶことと経済の話は考える切り口が多くて、モヤモヤしがちです。

インドの話でいうと識字率を高めた方が貧困に立ち向かう術を手に入れるチャンスが増えるが、実際には食うにも困っていて字を覚えさせることすら難しいし、きょうだいの教育は平等にはできない。

専業主婦になった女性の話でいうと、国立大学で学ぶコスト(税金を使った教育)をかけながら学ぶ事をやめるって、他の学びたかった人にチャンスを譲れよみたいな話があったり。

学んだことを世の中の役に立てたり、富を増やすことに貢献するかはギャンブルではないかと思います。

でも、不可触民でも次男でも女性でも、実は天才で世の中の問題を解決する発明をしたり、人の心を癒すようななにかを成し遂げるかもしれないので、誰もが学べる環境があったほうが人間全体が進化できるチャンスを得るはずです。

高度な学問まで至らなくても、身の回りの人を助けるような知識を身につけることって世の中のためになりますし。おすすめの日本文学を知っているとか、縄文土器めっちゃ詳しくて子供に案内できるとか。

なにより、何かを知って新しいことができるようになるのは楽しいことなので、誰もが学べる世界であってほしいなぁとしみじみしました…。人間が滅びるまでにそういった世界ができるれば少しは世の中はマシにならないかな…。

インターネットと学び

昔はインターネットがあれば貧しい環境の人も知識を吸収することができると信じていて、そういった未来にわくわくしていました。でも図書館使い放題でもべつにみんなが読むわけではないですし、インターネットも同じですね。地理的条件は乗り越えられる可能性はありますが。

こんなに情報がたくさんあっても人間は見たい情報しか見ないし、知識は偏っていくいっぽうなのでインターネットはそこまでみんなを賢くしなかったかもしれないです。

でも、学び方を知らないだけでポテンシャルがある人はたくさんいて、全ての知識が無駄なわけではないと信じたい…。