人生日々すれ違い通信 season2

元バツイチが日々思う事を書いたりハンドメイドしたり買い物で散財したりするよ。

&Fabでオリジナルプレゼントを作るぜ日記

自分が作ったデザインを刻印したり、プリントできる機器が手軽に利用できる環境が増えている。

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去年は革の名刺ケースにレーザーカッターで謎のイラスト*を刻んで、家族にプレゼントした。今年もやるぜ!と渋谷ロフトの中に入っているfab施設『&Fab』に乗り込んできた。

* 家族が好きなEmerson, Lake & Palmerというバンドのジャケイラストをデフォルメして書いてみた…。売り物ではないですよ!


もくじ


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今回作ったもの

  • UVプリンターを使用して陶器の背面にイラストを印刷
  • レーザーカッターを使用して木のトレーにイラストを刻印

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うちで飼っているねこのイラストだ。

&fab渋谷店でできること

ロフト渋谷店と、その隣にあるMUJI西武渋谷店で購入した商品をレーザーカッターやUVプリンターで加工を行うことができる(ほかにも3Dプリンターや、テープを作るサービスもある)

ロフトも無印も素材が豊富にあるので、さまざまな商品に彫刻や印刷のオリジナル加工を行うことができる!

fab施設ごとの特徴と&fabのメリット

モノに加工を行うことができる機器が揃ったfab施設は世の中にたくさんあるのだが、それぞれ利用者のレベルや気分によって向き不向きがある。

講習を受けて自分でデータ作成から機器を使用して加工までやる施設が基本的に多いが、&fabは機器操作はスタッフの人がやってくれるのと、データ加工も協力してくれるので初心者は失敗が少ない。(できる人はaiデータも持ち込める)

自分で機器操作と加工データを作ると細かい部分のコントロールができるのはメリットだが、物理の材料を扱うノウハウを積まないと慣れるまで時間と材料費がかかる。

f:id:mizi:20171027152759j:plain 教わってデータを直しているの図

自分で機器を操作するより割高といえば割高だが、経験あるスタッフのサポートで作ることでほぼ失敗がないのと、アクセスのよい場所にあって利用しやすいのはありがたい〜!

長期的にモノづくりに挑みたい人は、さまざまな町にあるfab組織や施設の会員になって機器の使い方から学んだほうが面白いが、一時的に作りたいだけならば&fabは便利!

&fabで知っておきたいこと

加工できるアイテムは制約がある

&Fab渋谷店で加工できるのはロフト渋谷店、あるいはMUJI西武渋谷店で購入したものに限定されている。近所の100均で購入したものは加工できないので注意だ!

f:id:mizi:20171027164454j:plain &fab店頭に商品を加工した例が見られるぞ

無印良品の商品が加工できるので、前もってサイズや質感の検討をつけておけるのは、楽ともいえる。

イベント前は混むので余裕を持って!

クリスマス前は鬼のように混む。みんなプレゼントしがちなんよ。

空いていて加工数も少なければ即日で受け取れるが、混んでいてすぐに加工が難しく後日受け取り、なども起こりうる。余裕を持って作りに行ったほうがいいと思う!

加工のコツの話

共通:素材の話

印刷するものの素材によって向き不向きがあるのと、曲線の面や素材の高さ(height)によって加工が難しいものがある。

素材については&FabのFAQからおすすめ素材リストへのリンクが貼られている。

FAQ | &Fab

また、FUJITEXが運営している大型プリンター解説ページで素材として向いているもの、UVプリンターの曲面への印刷の限界の話が書かれている。

www.large-format-printer.jp

&Fabのサイトで素材・機器別で絞り込んで過去の制作事例を見ることができるので、自分が考えたものができそうかな?というのは要チェック!

また、&Fab店頭に加工したモノのサンプルがたくさん置いてあるので、そこを見て作るものを決めるのもアリ!

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UVプリンタ

前提として現段階ではUVプリンタのインクが人体にイマイチらしく、食事に使用する陶器の内側(食物が入るところ)にはUVプリンタは印刷できない。皿に印刷できるとばかり信じていた…。

&Fabでは加工するモノの高さが印刷面から15cm以内の物を推奨しているようだ。平面へのプリントは得意だが、曲面にプリントするとぼやけてしまう。プリンターのインクノズルと物体の距離があくことがネックらしい。

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FUJITEXが運営している大型プリンター解説ページでUVプリンターの曲面への印刷の限界の話が書かれている。

www.large-format-printer.jp

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UVプリンターは透明なものに印刷可能だが、ふつうに印刷するとスケスケのデザインになる。デザインの後ろに白いインクをしくこともできて、白インクの濃度(透過度)を設定可能。細かに自分好みに調整できるのは楽しい。

レーザーカッター

パスに沿って切断・彫刻加工を行うことができる。

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専用のソフトウェアを持っておらずとも、紙などに書いたデータや写真から&Fabの人が手を貸してくれて彫刻加工できるデータにしてくれるが、illustratorスキルを持つ人はaiデータの持ち込みも可能。

おわり

記念ぽいものを作るには面白い施設なので、プレゼントをあげ尽くして変化球でオリジナルのいいものをあげたい!という人にはよいサービスだと思う。敷居が低いし、どんなモノにしようかな?と考えるのがおもしろい!

レーザーカッターはパスデータの作り方にコツがあるのと、「こういうのもできるんよ」というアイディアも含めて後日また記事を書きたい〜。

f:id:mizi:20171027165116j:plain 家族は優しいので喜んでくれたと思う。たぶん。

Fabって遊んだシリーズ

加工用データを作るのに便利なツールや素材、加工方法の話も初心者向けに書いてみた。

mizupo.hatenablog.com

レーザーカッターが扱いやすいillustrator パスデータ作製法もTipsも書いた。

mizupo.hatenablog.com