膝蓋骨亜脱臼によるMPFL再建術 〜半年後の話
膝蓋骨亜脱臼によって膝の不安定感があり、2017年に膝蓋大腿靭帯(MPFL)再建術を受けてから200日あまり、術後半年が経過した。
日常生活を普通に送っているが、まだ課題もある。今回はリハビリ記録最終回として、半年経ったの経過をまとめておく。例によって人によって症状や経過は異なるので、こういう人もいるという参考程度にご覧いただければ。
もくじ
術後半年の課題
仕事や家事など日常生活を普通に送っており、スポーツジムに通って自主的に筋トレを行なっていたが細かな動きに課題感を持っていた。
筋トレを行なっているものの、立ち上がる時などに手術していない方の足に頼り切っていて人工靭帯を入れた膝に力を入れるのを無意識に避けていた。
膝を伸ばすと痛いからというわけではなく、術後に痛かった恐怖感がうっすら残っていたため避けていたが、使っていないと衰えるので困るのでよくない気がしていた。
また、術後しばらく完全に膝を伸ばすトレーニングは禁止という記述が医者から渡されたリハビリ虎の巻に書いてあったため、膝を完全に伸ばすのを避けていたためか力を入れて伸ばさないと膝をまっすぐにしづらくなっていた。
膝をまっすぐにする力が弱まっているためかどうかは不明だが、脚を蹴り出す際のやわらかさに欠けるためスムーズに走れていないのも気になっていた。
リハビリ見直しからの、改善
課題を解決するため、というよりは筋トレの効率を上げたくて術前からお世話になっていたスポーツジムのパーソナルトレーナーに、近況を説明しつつトレーニングメニューを相談した。
歩き方や姿勢を見てもらって、筋トレもいいけど家でもこのトレーニングして足を伸ばそうぜ!みたいなおすすめメニューを組んでもらった。
そこまで回数もこなしておらず、朝夕と日中の気がついた時に取り組んでいるが1ヶ月で膝がやわらかくなってきた。早い。
パーソナルトレーナー氏の話によると、足のトレーニングもさることながら全身の筋力をバランスよく鍛えて姿勢をよくする必要がある。筋力不足で姿勢が悪くなっていることで、膝や腰に負担がかかっちゃうYO! とのことだ。
手術4ヶ月後くらいから歩くことには不自由しなくなっていたので、手術直後に理学整体師から聞いた地味トレーニングをやめて普通の筋トレに取り組むようになっていた。思い返すと、理学療法士のメニューも一部継続していた方が、より早くスムーズに膝が動くようになった気がする。反省!
人によって改善点と必要なトレーニングは異なるので、私と同じ手術を受けて課題を感じている方はご自身で主治医やリハビリ担当者に相談していただければと思います。症状や状況によって、適切でないトレー二ングもあるので。
そのほか、細かな経過
自分では歩くことに困っていないですが、人から見て歩き方不自然なところはあると思います。たまに足怪我してる?って聞かれることはありますが、前より言われる頻度は減ってきました。(術後3ヶ月くらいの段階では、スポーツジムで老人に足の調子大丈夫か何度か声をかけられていた)
私は膝のお皿周辺の感覚が麻痺した状態で、人工靭帯を入れるときに神経切っているのでそういうものらしい。床に膝をつくと感覚がなくちょっと気持ち悪いのですが、さほど気にしていません。
あと、正座はしていません。もともと得意ではない!から!
半年のまとめ
動きにまだ細かな課題ありつつ、術前の膝の骨がゴリゴリして不安定な感じはなくなっている。わりと手術が成功した方なのではないかな…とは思うが、ぶっちゃけ数十年単位でどうなるかはわからないので、全身の筋力をまろやかに鍛えておいて膝に負担少なく長持ちするように努力は続けようと思う。
人によって術後、リハビリの経過って異なると思うのですが、手術が成功したあとは自分とコツコツ向き合って自分なりの課題を見つけて、マイペースで改善のための努力を重ねるしかないなーと感じました。
リハビリしていると「よくなったなぁ」と体感できるポイントがこまめにあるが、寒暖の差が激しいなどのタイミングで動きが鈍くなって焦ることもある。三歩進んで一歩下がる…みたいな状況で一気に良くならずとも、焦らずのんびり自分の相撲を取るのがよいと思う。
一人で課題を見つけたりモチベーションを保つのが難しい時があるので、人によっては理学療法士などプロにメニューを組んでもらった方がよいのかもしれない。
ただ、リハビリを行うことができる施設って老人向けにはよく見かけるのだが、私のような中途半端な年齢の人間はどこに行ったらいいか謎だなと思っていた…探せばあるのだろうか。